牛乳の真実。牛乳飲まない子供のカルシウムは何で補う?

牛乳はカルシウムが豊富と昔から刷り込まれてきたけれど、それは真実?今はその牛乳が問題となっている。子供の離乳食期から加熱すれば使用ができると言われる牛乳。給食に撤廃を求める声も。そもそも日本人の体質とはあわない?子供が嫌がるのは本能でわかっているから?

目次

牛乳推奨派と否定派

牛乳と言えばカルシウムが豊富
これは私達がすりこまれてきた真実ではあるが、果たして本当なのでしょうか?

今時代は、テレビのニュースは嘘ばかりとTwitterやTikTokなどのSNSを通じていろんな情報が明るみになってきています。
牛乳も今まではみんなが当たり前に飲んだ方がいいと信じて疑わなかったけれど、今は給食からの撤廃を求める声や、牛乳が良くないとされる説まで出てきています。

牛乳推奨派

牛乳は発育に欠かせないカルシウムやタンパク質が豊富
そして、牛乳に含まれる炭水化物は99.8%が”乳糖”と呼ばれるもの。
乳糖は、腸で善玉乳酸菌を増やしたり、腸の動きを活発にし便秘を防いだりします。また、カルシウムや鉄分の吸収を促進する効能もあります。人間の脳や神経の発達にも不可欠なもので、乳幼児の発育に欠かせない栄養素。

体重の1~2%を占めるカルシウムの働き
  • 骨や歯を作る
  • 筋肉を作る
  • 神経伝達を促す。
  • 出血した時の血液の凝固

牛乳のカルシウム吸収率がなんと40%(小魚33%野菜19%)
コップ1杯(200ml中)に含まれるカルシウムは227㎎ (さくらえび8g160g小松菜80gで136g)
小魚や野菜に比べて、より多くのカルシウムを効率よく摂ることができます。
これは、牛乳中のカルシウムとリンのバランスが、カルシウムの吸収に理想的(1対1)であるほか、小腸下部でのカルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチド(牛乳のタンパク質の80%がカゼイン)の作用と考えられています。

牛乳の効能

  • 骨粗しょう症(骨がスカスカになる病気)を防ぐ。
    血中のカルシウム濃度が下がると骨からカルシウムが溶け出て補う為、カルシウム摂取不足が続くと骨密度が下がる。
  • 風邪
    牛乳には呼吸器等の粘膜の強化に働くビタミンAが豊富に含まれている為、ウィルスからの侵入を防ぎ風邪予防に。
  • 不眠
    牛乳には安眠を手助けする、良質のたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンが豊富に含まれています。
  • 胃痛・胸焼け
    牛乳には胃の内壁を保護する成分が含まれている為、胃酸の出すぎで弱くなった胃壁を和らげてくれる。
  • 神経の鎮静
    牛乳に含まれるカルシウムは、ストレスを緩和しイライラを鎮めるはたらきもある。

等知れば知るほど牛乳のカルシウム豊富説や完全栄養食と言われてきたことが頷けます。
ではこんないろんな栄養や効能を満たしてくれる牛乳が実は病気の原因になっていると言われている説を見てみたいと思います。

牛乳反対派
なんと、牛乳推奨派とは真逆な説。
牛乳のタンパク質の80%がカゼインと上記でも書きましたが、そのカゼインを分解する酵素を日本人は80%もっていないと言うではありませんか。分解されずに未消化のまま腸に送られるとどうなるか?

腸粘膜が傷つき炎症が発生します。炎症がさらに悪化すると、腸に穴が開きます。そして本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込んでしまい、免疫細胞が体から排除しようとアレルギー反応を起こします。アレルギー反応は、花粉症や喘息、アトピーなどの原因になります。

そして、牛乳=カルシウムと言う説
確かに牛乳にはカルシウムが豊富に入っていますが、カルシウムが体内で代謝されるためにはマグネシウムというミネラルが必要なのに、牛乳にはマグネシウムがほとんど含まれていない為、カルシウムが体内に吸収されている可能性が低い。

牛乳はカルシウムとマグネシウムの含有比率が悪いため、大量に摂取すると体内のミネラルバランスを大きく崩す可能性が考えられます。

そして、牛乳にはリンというミネラルが多く含まれていますが、そのリンが腸の中でカルシウムと結合してしまい、カルシウムの吸収を阻害するんです。

牛乳推奨派では、カルシウムとリンのバランスが1対1で理想的だと述べられているのに対し、反対派ではリンが多いと。

さらに、牛乳には動物性たんぱく質も多く含まれていますが、たんぱく質は消化器内で分解されてアミノ酸になります。体内でのアミノ酸の量が過剰になると血液が酸性に傾き、それを中和するために、体は骨の中のカルシウムを溶かして血液中に送り込む。これは『脱灰(だっかい)』といい、骨粗鬆症の初期段階です。

そして、乳糖を分解する酵素ラクターゼが欠損している為に、乳糖不耐症が起こる。

乳糖不耐症

牛乳の中に含まれる乳糖(ラクトース)を分解して消化吸収するためのラクターゼという消化酵素の分泌不足が原因で起こります。消化不良・お腹がゴロゴロ・腹痛・下痢・おならなどの症状がでます。

ラクターゼという分解酵素は乳幼児から大人になればなるほどほぼなくなると言われています。

乳糖を分解できなければ、タンパク質やカルシウムの栄養を適切に吸収できないので、結果カルシウムが豊富でも意味がないとされている。つまりは、栄養はあるけれど、人間の身体には適さない、牛から出るお乳は牛の子の飲み物だと言う事です。

牛乳の歴史

牛乳推奨派と反対派と意見が真っ二つに分かれ、専門家でも割れる意見に消費者はますます牛乳を飲んだ方がいいのか、飲ませない方がいいのかなど迷いますね。

そもそも牛乳がどうやって始まっていったのかを見てみるとまた見えてくると思います。

日本に牛乳が伝えられたのは飛鳥時代の645年~
平安初期の記録に、百済(くだら:現在の韓国)からの帰化人である福常(ふくじょう)が、孝徳天皇(644~654 年)に牛乳を加工した「蘇(そ)」を献上したところ天皇は大変喜び、和薬使主(やまとのくすりのおみ)という姓と乳長上(ちちおさのかみ)という職を授けられたという話が記されています。「牛乳は飲む薬だ」と話していたという記録もあるそうです。

701年、都に乳牛院がおかれ、乳を搾って朝廷に献上するようになります。
この頃に牛乳や乳製品を食べていたのは主に貴族でしたが、仏教で家畜の殺生が禁じられることやその後世の中は戦国時代になり、乳を出す牛よりも戦で使う馬のほうが重宝されるようになり、牛乳は次第に飲まれなくなっていきました。

再び日本の歴史に牛乳が登場するようになるのは江戸時代1727年
8代将軍徳川吉宗がオランダ人に馬の医療用として牛乳の必要性を教えられ、インドから牛3頭を輸入。
現在の千葉県南房総市で飼育が始められました。これが近代酪農のスタートとされています。とはいえ、当時はまだまだ牛乳の希少価値は高く、庶民には手の届かないものでした。

しかし開国をして外国人が住むようになり、牛乳の必要性が高まっていきます。
1866年前田留吉がオランダ人から牛の飼育や搾乳を習い、横浜に牧場を開いて牛乳の販売を始めました。
明治時代に入り前田のつくった牛乳は天皇にも献上され
1871年に「天皇が毎日2回ずつ牛乳を飲んでいる」と新聞や雑誌で伝えられると、それを読んだ国民の間に牛乳の飲用が広まっていったのです。

すぐに広まったというよりはじわじわ時間をかけてといったところでしょうか。
これだけを見ると、ふ~んっといったところですが
牛乳反対派の意見にはこんな事が書かれています。

戦後、アメリカの穀物戦略の一環で、余剰穀物の売り捌き先として日本人が標的となった。
「米を食っているから頭が悪くなる。」「戦争に負けた」等とんでもない発言までされていた。しかし、戦後日本人の西洋文化への憧れは強く、パンにバターにフライドエッグ、牛乳にコーヒーといったアメリカ映画の朝食に触発された。

アメリカ人が大きいのは牛乳やパンを食べているからだと考えられたのです。

戦後の子供の栄養不足を見たGHQ(マッカーサー)が牛乳を日本に普及させ、牛乳を飲まないとカルシウム不足になるという宣伝をしたんだそうです。 日本政府もGHQの指導に従って国の政策として「牛乳神話」を作った。
全く裏付けのない「牛乳=カルシウム摂取=子供の成長に欠かせない」というメディアを使った刷り込み活動で日本に牛乳文化を根付かせた。 というのがことの真相だそう。

子供達を救おうと言ってる裏には、お金の匂いもする計画性。

独立行政法人農畜産業振興機構が発表した2000年度のデータによれば、学校給食における牛乳消費量は約37万キロリットル。これは飲料用牛乳全体の約15%に相当します。(学校種別の供給数量は、小学校70.7%、中学校27.4%、夜間高校0.3%、特別支援学校1.6%です。) 公立学校用に支給される200mlパックは一本当たり43円42銭なので、学校給食に牛乳を強制すれば約800億円も儲かることになるのです。巨大な乳製品ビジネスです。

牛乳を作るための牝牛の売られるまで

牛も人間と同じで、出産してはじめてお乳がでます。
乳牛の一般的な搾乳サイクルとして、最初の出産の後、搾乳を開始します。出産の2ヵ月後には次の受精を行います。

現在、牛の繁殖はほぼ100%人工授精でおこなわれてます。

次の出産までの妊娠中もお乳は絞られます。そして出産2か月ほど前の乾乳期間は体調管理の為搾乳はお休みとなり、出産が終わればまた搾乳となる。これをひたすら繰り返し、お乳がでなくなったら出荷もしくは乳牛として役に立たなくなると、生後5,6年で、屠殺されます。牛の寿命は本来20年ほどですが、牛乳のために飼育される牛たちは病気になりやすそうです。

産まれた牝牛は1年半で大人になり、最初の人工授精をされ同じように出産したら搾乳がはじまります。このサイクルをだいたい5歳くらいまで続けられるそうです。

子牛には母牛の乳を吸いたいという強い欲求があります。
しかし牛乳を早く生産ラインにのせるために、子牛は産まれてすぐに母牛から引き離されます。母牛から引き離された子牛は一頭一頭が個別の檻の中で飼育されるか、つなぎ飼いされるのが一般的です。

HOPEforanimalsより

母子を引き離す理由として、牛乳を早く生産ラインにのせるため、そして授乳をさせないことで母牛に早く次の発情をこさせるためだそうです。

出産後ソリに乗せられて母牛から引き離される子牛

HOPEforanimalsより

自然哺乳の場合、子牛は1時間に6000回、母牛の乳頭を吸うと言われている。実際母乳を吸っているのは、その半分程度で、あとは単なるおしゃぶりだと言われている。このおしゃぶりは無駄な行為ではなく、子牛の精神的な安らぎや情緒の安定に大きな意味を持つ。

中洞正氏「黒い牛乳」より引用

母牛もまた、子牛への強い愛情を持っています。哺乳のために子牛を呼び出しても返事がなければ、母牛は動揺し、子牛を探して鳴き始めます。

「母牛は子の体をなめると親子の情がうまれ、哺乳するとさらに強まり、半日でも同居した親子を引き離すと、互いを求めて鳴き、特に母牛は2~3日、子を求めて激しく咆える」
(1998年「家畜行動学」より)

「イギリスの動物保護団体RSPCAの畜産動物部、主任研究員のジョン・アヴィジニウスは、我が子を取り上げられた母牛が、少なくとも6週間にわたって嘆き悲しむ姿を見たという。子牛が連れ去られると、母牛はすっかりうちのめされた様子で畜舎の外に向かい、我が子を最後に見た場所で何時間も子供を呼び続けた。力ずくで動かさない限り、彼女はその場を離れようとしなかった。6週間が過ぎても、母牛は我が子と別れた場所を見つめ、ときには畜舎の外でしばらく待っていた」

(2005年「豚は月夜に歌う」より)

牛は自分の舌が届かない部分をほかの牛に打診して舐めあいをするそうです。舐めてもらっている間、牛は目を半開きにして気持ちよさそうにウトウトし、心拍数も低下しているそうです。
本来なら子牛の身体のバクテリアが、母牛からの舐行動により66-95%も激減するそうですが、引き離されると子牛を舐めてあげる事はできません。母牛にとっても子牛にとっても引き離す行為はお互いにとってマイナスでしかないのです。

つなぎ飼いが引き起こす牛のダメージ

乳牛の飼育方法では日本はつなぎ飼いが多い。
デンマークやスイスでは常時つなぎ飼いを禁止しており、英国ではほんの0.3%ほどの乳牛しか繋がれていないと想定されています。一方日本では、約73%の酪農場が搾乳牛(牛乳を出す牛)を短い鎖やロープでつないで飼育しています。つながれた牛たちは、行動を大幅に制限され、つながずに育てられた牛達に比べて病気になりやすいこともわかっています。

細菌が牛の乳房や乳腺組織内に侵入して増殖することで炎症を起こしてしまう「乳房炎」という病気は、つなぎ飼いされている牛の方が、つながれていない牛よりも乳房炎になりやすいという研究結果もあります。

そして、つなぎ飼いの場合、多くはコンクリートの上に薄い薄いマットを敷いているだけであり、牛の前足は膝瘤(しつりゅう)が、後ろ足には飛節関節炎(ひせつかんせつえん)ができ、体の関節のいたるところに炎症ができます。

死ぬまで拘束…日本人が知らない「乳牛の残酷生涯」より

また、700kgにもなる牛の体重を4本の足で支えています。その足には多大な負荷がかかります。にもかかわらず、野外で運動ができず筋肉をつける事ができない状況で拘束されるので足腰はボロボロです。

ご飯を食べるのも糞をするのも寝るのも同じ場所で、一生の多くの時間を過ごします。

日本の乳用牛の年間平均乳量は8000kg。中には20000kg以上出すスーパーカウなどもいます。本来子牛のために必要な乳量は、年間1000kg程度(肉用牛の年間平均乳量も1000kg)にすぎないということを考えれば、乳用に飼育される牛が、乳量確保のためにどれだけ過酷な品種改変を行われてきたかが分かります。

日本の乳牛は99%が白黒模様のホルスタイン種です。

ホルスタインの特徴
  • メスだと体高141cm体重650kg、オスだと体高160cm体重1100kgほどもあります。
  • 性格がおとなしい
  • 寒さには強いが、暑さには弱い
  • ホルスタインからとれる牛乳は、あっさりしているのが特徴で、乳脂肪率3.6%、無脂乳固形分8.7%程度。
  • ホルスタインの搾乳速度は極めて早く、最盛期だと1分あたり3kgにも達します。
  • 乳牛用として育てられるけど肉用牛としても流通
  • 他の牛肉より安く売られている。
  • ホルスタインの牛肉は味があっさりしていて、脂が少なく、赤身が際立っています。

品種改良の為の牛の食べ物

牛は本来、草食動物なので草などを食べますが、牛舎で飼育されている牛は、高脂肪のお乳を大量に絞る為に、濃厚飼料とよばれるトウモロコシやダイズ、油粕、肉骨粉、鶏糞などの繊維の少ないタンパク質・脂肪の多い飼料を与えられています。 牛たちは本来の身体に合わない食べ物を与えられているため様々な病気になります。

病気になった牛には抗生剤が投与され治療される。
抗生物質については「乳等省令」という法律で厳しく規制されており、飼料への添加は禁止されています。牛が乳房炎、肺炎などにかかったときやケガをしたとき、治療のために抗生物質を投与することは認められていますが、牛のえさに加えることはありません。また、乳に抗生物質が残留している期間は決して出荷しないよう定められています。
さらに、海外からの輸入粗飼料を使う場合も、国の厳しい検査をパスしたものしか与えません。生乳は、酪農家から出荷されるときと、工場で受け入れるときに、毎回検査を行います。特に抗生物質のチェックは厳しく、万が一抗生物質が検出された場合、集めた生乳はすべて廃棄処分され、食卓に上ることはありません。

とありますが、
がしかし
米国ジョージ・ワシントン大学は、「抗生物質不使用(RWA)」をうたう農場の多くで抗生物質が使用されている可能性があるという研究結果をサイエンス誌に発表しました。
ジョージ・ワシントン大学による抗生物質検査で、2020年2月初旬から8月下旬までの約7カ月間、検査を実施した複数の牛の尿検体から17種類の抗生物質が検出されたとのこと。

結局は法律で厳しくとか、WHOが、とか、厚生労働省がとかいろいろ取り決めをしていても真実がどこまでかはわからないのが現実。日本は安全だという思い込みも今の世の中は通じなくなってきているのも事実。

牛乳の殺菌方法

現在の法律では基本的に殺菌されていない牛乳を販売することは禁止されています。
牛乳は、本来母牛が子どもを育てるために体内で作るもの。なので、栄養価も豊富な反面、雑菌も繁殖しやすいという特徴があります。また、牛乳は牧場で搾乳されているので、完全無菌状態で製造することはできません。殺菌をして菌を殺す事により長期間の保存ができます。牛乳を殺菌する習慣がなかった時代には、牛乳を感染元とした食中毒は決して珍しいことではなかったのです。

殺菌方法は5パターンあります。
この殺菌方法にも落とし穴が。

find Newより

時間をかけずに細菌を死滅させる超高温瞬間殺菌法が日本のスーパーで売られている牛乳の殺菌法。
この方法で高熱殺菌するとどうなるか?

  1. 牛乳の中のアミノ酸の「リジン」と「乳糖」が熱変化して『毒性の物質』が出来ると云う報告があります。
  2. 牛乳の中に『過酸化水素』(発がん物質)が発生することが確認されております。
  3. 牛乳の中の『カルシウム』が熱変化して消化しにくくなります。
  4. 牛乳の中の『タンパク質』の性質がかわり消化のバランスがくずれてしまいます。
    そのため外国では、『超高温殺菌』の牛乳は、飲用として販売を禁止している国もあります。
  5. タンパク質のベータラクトグロブリンとカゼインが融合し、アミロイド線維が形成され体内に蓄積すると、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病を引き起こす恐れもあるとして注目されています。


こんなデメリットだらけなのに90%が超高温瞬間殺菌法をしている理由はというと、流れ作業で短時間に大量生産できるため、メーカーにとって都合が良いからです。
そして原料乳の質が悪くても、『超高温』で完全殺菌できるからなのです。。。

なんだか信じられない話ですよね。
実際問題、菌を全部死滅させればいいってものではないのです。

牛乳に含まれている女性ホルモンが危ない?

人間も同じで哺乳類は、妊娠中は胎児を守るためにエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンの値が高くなります。

その女性ホルモンも、牛乳の中に混じってしまうのですが、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどを引き起こす可能性が高いのです。日本の場合、生産される牛乳の7割以上が妊娠中の乳牛から搾乳したものです。

実際に販売されている牛乳の調査で、卵胞ホルモンは妊娠していない牛から搾乳された牛乳に比べて1.5~2倍黄体ホルモン6~8倍も含まれている事がわかっています。牛乳加工品中の濃度も高く、調整粉乳にも含まれているそう。女性ホルモンは細胞性免疫を抑制して感染症に対する抵抗力を落とし、アレルギーを起こしやすくさせる作用があるため、牛乳に含まれる過剰な女性ホルモンが発達過程にある小児の免疫・神経・生殖(とくに男児)に影響する可能性は大きいと思われます。

本物の牛乳

牛乳推奨派と否定派の意見は見事にわかれるわけですが、つなぎ飼いの飼育方法による病気に抗生剤が使われている事や、濃厚飲料の餌の問題だったり、牛乳の殺菌方法に妊娠牛のホルモン問題など、環境からくるマイナスポイントも沢山ある事がわかりました。牛乳の栄養自体も意見は分かれますが、利益の為の乳牛ではなく、大事に育てられた牛達ももちろんいます。牛乳が好きな人は値段よりも質を選び本物の牛乳を選んでほしいと心から思います。

本物の牛乳を飲みたいなら
中洞牧場牛乳

牛乳って、牛が食べたものからできています。中洞牧場の牛たちは山に生える野シバや安全な乾草を食べて、本当に安心できる牛乳を提供してくれます。

健康な牛から搾ったこの牛乳は、自然の風味を活かす65℃30分殺菌する低温保持殺菌法。じっくり時間をかけて丁寧に作っています。だから、季節ごとの味わいと、サラッとした口あたりを楽しめます。

中洞牧場があるのは、岩手県岩泉町の標高700~800mの山。
牛は50haの広大な土地に一年を通して放牧され、自然のままに暮らしています。

毎日斜面を登ったり下ったりしながら充分に運動しているので、まさに健康そのもの。
農薬や肥料とも一切無縁
ホルスタインではなくジャージー牛です。

中洞牧場より

牛乳の種類


生乳…乳牛から搾ったままで何も手を加えていない乳のこと。


牛乳…生乳を加熱殺菌しただけのもの。
パックには【種類別 牛乳】と表示されています。原料に生乳以外の水等も使用することは禁止されています。
食品衛生法に基づく「乳等省令:乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって、牛乳は無脂乳固形分(牛乳中のたんぱく質+糖質+無機質)が8.0%以上、乳脂肪分(牛乳中の脂肪分)が3.0%以上の成分を有するものと厳しく基準が定められています。

特別牛乳…特別に許可を受けた施設(牧場)で作られた一般の牛乳より濃厚もの。


成分無調整牛乳…生乳を殺菌して牛乳を製造する工程で、成分を調整していない牛乳のこと。生乳の成分は乳牛の種類、個体、飼料、地域、季節、泌乳期などにより変動があり、冬には夏より、乳脂肪分、無脂乳固形分とも高くなる傾向があります。したがって、日々によって若干、乳脂肪分と無脂乳固形分などの乳成分や風味は異なります。


成分調整牛乳…生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの一部を除いて成分を調整したもの。乳等省令による成分の基準は無脂乳固形分が8.0%以上です。


低脂肪牛乳…成分調整牛乳のうち、生乳から乳脂肪分を除去し、低脂肪(0.5%以上1.5%以下)にしたもの。


無脂肪牛乳…成分調整牛乳のうち、生乳から乳脂肪分を除去し、無脂肪(0.5%未満)にしたもの。

加工乳…生乳に脱脂粉乳やクリーム、バターなどの乳製品を加えたもの。乳製品と水以外は加える事は認められていません。

乳飲料…生乳や乳成分を主原料にミネラル、ビタミン、コーヒー、果汁など乳製品以外のものを加えています。

オーガニック牛乳…パッケージに「有機」「有機JAS」「オーガニック」のいずれかが明記されてており、有機JAS認証を取得した牛乳です。価格は他の牛乳より高価格です。農薬・化学肥料不使用の飼料で生育されている、成長ホルモン無投与、放牧飼い等、有機JAS認証基準をクリアしていることと、おいしさをメーカーが独自に追求して作られています。

ノンホモ牛乳…ホモジナイズ(生乳に含まれる脂肪球を小さくする工程)をしていない牛乳です。パッケージデザインに「ノンホモ牛乳」と記載されていることが多いです。自然な生乳に近い味がする牛乳です。脂肪球が整っていないので、置いておくと上部にクリーム状の層が出来るのが特徴。層が出来ている時は、少し振ってから飲みましょう。

牛乳を広めたアメリカでは既に牛乳離れが起きている?

なんとなんと、牛乳を推奨してきた国アメリカの給食では、Whole milk(全乳)という脂肪分の多い牛乳を禁止し、代わりに脱脂した牛乳を提供しなければならないという内容に変わったそうです。

そして、アメリカの牛乳メーカー最大手であるDean Foodsは2019年11月、破産申請をしました。それくらい、牛乳の需要は減少しているのです。
私の友人によると、イギリスの給食にはもう牛乳は出ていないそうです。

そもそも牛乳神話を広めたと言われるアメリカの小児科医ベンジャミン・スポック博士。スポック博士が世界的な大ベストセラーとなる育児書『スポック博士の育児書』で、「子どもには牛乳や乳製品を積極的に摂らせること」や、「牛乳はすばらしいものだ」という内容を書き、日本人のママも信じて積極的に子供に牛乳を飲ませていました。

ところが、スポック博士が88歳で亡くなる直前に育児書改定第七版が出版され、そこには「牛乳・乳製品を摂るべきではない。自然界には離乳を過ぎてミルクを飲む動物はいない。人間も同じであり、離乳期を過ぎたらミルクを飲まない方が正しい。二歳を過ぎた子どもに牛乳・乳製品をすすめることはしない」という内容のものが記載されいるんです。

しかし、なんとこの改訂版は日本で販売もされなければ報道もされなかったそうなんです。

真実は闇の中に隠れたまま現在に至っていると言う事です。。。

アメリカでは牛乳の変わりにコレがはやっている?

今世界は牛乳から変わりつつある。環境問題、アレルギー・健康志向により植物由来ミルクを選ぶ人が急増中なんです。
その中でもアーモンドミルクが大人気なんですって!

アーモンドミルクは、基本的な作り方や材料はとてもシンプルで、アーモンドと水をミキサーなどで撹拌し、漉すだけ

植物由来のミルクの中で、アーモンド(市場占有率64パーセント)、ソイ(市場占有率13パーセント)、ココナッツ(市場占有率12パーセント)が依然として安定した人気で、オートミルクは去年アメリカで大ヒットとなったそう。大手自然食品のスーパーでは、牛乳よりも植物性ミルクのコーナーの方が大きく、植物性ミルクは牛乳の販売価格の約1.5~2倍で売られている。アメリカの市場調査会社NPDグループは、「消費者は、価格が高くても植物性ミルクを求めている」と指摘する。

何故そこまでアーモンドミルクが人気なのかというと

アーモンドミルクは、牛乳と比較して低カロリーで、悪玉コレステロールを減らし、血中のコレステロールを適切に保つ働きをしてくれるオレイン酸が豊富で、低糖質ビタミンEミネラル食物繊維が多く含まれているから

今までお料理やお菓子に牛乳を使ってたのをアーモンドミルクに変えてみるのもおススメです。

アーモンドミルクは何歳から飲める?その効果は?

アーモンドミルクは実は日本では年齢制限されていないのです。日本はまだまだ牛乳の人が多いからなのかもしれません。


ヨーロッパでは1歳以上となっています。それはアレルギーの発症可能性があるからなんです。子供に飲ませるときは充分に注意してください。
ナッツ系の中ではアーモンドは一番アレルギー発症は低いと言われていますが、やはり個人差ある事なので、事前にチェックしておくのもいいかもしれません。

母乳やミルクの代替えにはならないので注意。授乳中の場合も1歳を超えてから、5時間ほどの間隔あけてはじめる方がいいと思います。

少し小さすぎるお子さんには注意が必要だけれど、なんといっても効果が高いから試してみたくなる。

アーモンドミルクの効果
  • 便秘解消…日本人に不足しがちな食物繊維が腸内環境を整え便秘解消へ。
  • アンチエイジング…コップ一杯で一日に必要なビタミンEが取れる。抗酸化作用が強く、老化を防いでくれます。
  • コレステロールの上昇を抑える…不飽和脂肪酸の一種オレイン酸が含まれていて、血中のLDL(悪玉コレストロール)を排出してくれる作用がある。(オレイン酸は食物からしか取れない)しかも、善玉菌はそのまま。

他にもホルモンバランスも整えてくれるから、生理不順の人やニキビケアにもおススメ。
血液もサラサラ~
カリウムが余分な水分をだしてむくみ解消にもなります♪

良い事づくめなアーモンドミルクですが、一つ気をつけてほしい事が!

それは、スーパーなどで売られているアーモンドミルクを購入するならば、後ろの成分表も一緒にチェックしてほしいのです。
自宅で作れば、天然のアーモンドミルクができますが、(アーモンドも良い物を使って)
市販の物には添加物が沢山含まれているものも。
それだとせっかく良い物を飲んでも台無しになってしまいますよね。

天然で作りたいけど、そんな時間もない。かといってスーパーの物はイヤだという方には必見です。

EcoMilエコミル

エコミルが日本上陸!スペイン産の有機アーモンドのみを使用していて、保存料・乳化剤・増粘安定剤・化学香料・人工甘味料不使用です。

エコミルの製造会社ヌートリオプス社は、植物性ミルクの先駆者で、ヨーロッパではナッツや穀物を主原料にしたオーガニックアーモンドミルクのトップランナーです。創始者のフランシスコは、薬剤師・生化学者でもあり、製品は栄養学者や栄養士とも協力し、研究を重ねた成果の結晶です。同社は、包装やリサイクルについても自然を配慮し、エコロジーに注意を払っています。

そして、なんと日本初、無添加にこだわったアーモンドミルクがあります。

筑波乳業

国内初となる食品添加物不使用にこだわった「無添加 濃いアーモンドミルク砂糖不使用」を展開したのが筑波乳業です。

筑波乳業は、ナッツ専門工場で識別したアーモンドを皮むきし、まるごとつぶし、成分を濃いまま逃さない製法で作られています。余分なものは加えず、素材の良さをそのまま閉じ込めています。
筑波乳業では、1Lパックの中に約80粒~120粒(アーモンド含有率では約8~12%※1)125mlのパックの中には約11粒~12.5粒と、おしみなく使っています。「無添加 濃いアーモンドミルク てんさい糖入り 125ml」の中には、アーモンドが約11粒含まれています。
※1  アーモンド1粒を1gとしてカウントしました。

同じアーモンドミルクでも製法や使うアーモンドによっても味が違うので、自分のお気に入りを探してみてください♪

離乳食期から飲める牛乳のかわりになるカルシウムが豊富な物は?

アーモンドミルクはアーモンドのたっぷりの栄養が含まれている一方月齢の小さいお子様にはまだ少し早い飲み物。
となると、お料理などでも牛乳の代わりになるものといえばオーツミルク
近年オーツの人気はうなぎのぼり。グルテンが含まれていない麦と言う事で爆発的な人気なんですね。

オーツミルクの特徴

  • 100%植物由来である
  • 植物性ミルクの中で、1番牛乳に近いクリーミーさがある
  • 常温保存可能なため、長期保存が可能である
  • 乳製品不使用なため、乳糖不耐症対応の人でも飲める
  • ベジタリアン・ヴィーガンにも 対応できる
  • 糖質が少なく食物繊維が豊富である
  • 牛乳より消化が早い
  • 飽和脂肪が少ない
  • 低GI飲料、血糖値をコントロールしてくれる
  • 抗酸化成分を多く含んでいる
  • 牛乳を作るよりもより少ない水で作ることができて、環境負荷が少ない
  • 牛乳よりもカロリーが約30%低い

オーツミルクの栄養

オーツミルクには、牛乳の約2倍、豆乳の約6倍の食物繊維が含まれています。オーツミルクの食物繊維には「βグルカン」が含まれており、糖質の吸収を抑える効果があります。さらにβグルカンには、免疫力を高めたり、悪玉コレステロール値を下げたりする効果もあるのです。さらに、ビタミンBも豊富なので、美肌やアンチエイジングにも効果的ですね。

牛乳の変わりといえば豆乳

牛乳からの切り替えの時に、移行しやすいのはなんといっても豆乳かなと思います。
今や牛乳のかわりの定番といえば豆乳ミルク。

豆乳(ソイミルク)は粘性やプロテイン(たんぱく質)と脂質の配合などからみても、牛乳の代用として1番似ています。カルシウムとカリウムが豊富!ほとんどのお料理や飲み物に使えます

豆乳は大豆が原料であり、豆腐に固める前の乳液の状態のものをいいます。大豆をすりつぶして液体を絞り、汁と“かす”に分けます。汁が豆乳で、かすはおからです。

豆乳は牛乳より低エネルギー、低脂質、低糖質で、コレステロールを含みません。

豆乳のカルシウムは牛乳に比べて少ないですが、吸収されやすい特徴があります。
強い抗酸化作用がある大豆サポニン
動脈硬化予防のレシチン
更年期障害を和らげる効果は大豆イソフラボン
むくみの解消はカリウム
腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれています。

牛乳を飲むなら、環境の整った牧場から。
牛乳の変わりなら、豆乳オーツミルクアーモンドミルク
今まで良いと思って続けてきたことをやめるのって勇気がいりますが、どうせなら”有機”にかえて子供も大人も安心して摂取できる飲み物食べ物を口にしませんか?

食品の値上げもはじまった現在では、高い物を買わないようにしようと思うと思いますが、安くて病気になっては本末転倒です。身体が何を欲しているのか、何を望んでいるのか、自分自身の目利きで、無敵な自分になりましょう♪

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